Posts tagged ‘メディアリレーション’

ちょっと前にNHKで「落語でブッダ」をみました。出演者は宗教学者で住職の釈徹宗と上方落語家の笑福亭たま。落語を通して仏教の教えを紹介する番組です。

落語は好きといえば好きだけど何回か新宿の末廣亭に行ったくらいだし、ブッダはもっぱら手塚治虫のマンガ。落語と仏教のコラボなんておもしろいなあと思っていたら、落語のルーツはお坊さんが庶民に聞かせたお説教で、落語の高座ももともとはお寺のお説教する場所のことだと知りました。

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広報の仕事で大きな柱となるのが俗にいうメディアリレーション。自らが簡単にメディアを持てる時代になったけれど、依然としてマスメディアを通じた情報発信は企業にとっての重要課題だ。

企業や各種団体の広報は、マスメディアとの良好な関係を構築しようと日々苦労している。この仕事は人と人のコミュニケーションが土台となるため、本を読んで理屈がわかったから次の日からできるというようなものではない。まずは、相手が何を求めているかを知り、それにちゃんと応えていくことから始めることです。

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先日、お客様の役員向け広報レクチャーを行う機会があった。役員全員が会社の情報取り扱い上級責任者であり、特にマスメディアを通じた情報発信についての知識は不可欠、という社長の強い意識のもとで開かれた。やっぱり、企業の広報活動はトップの理解が大きな推進力になります。

広報に関連するレクチャーを実施するときはだいたいいつも、広報の基本的な考え方から、記者会見やプレスリリースや取材対応などの具体的な活動内容に入って、情報管理や危機対応における広報の役割で締める。きわめてオオソドックスなスタイルであるが、営業やサービスの現場の方々の感覚とかけ離れた、広報かくあるべき論が強すぎないように心がけている。

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新聞記者が取材メモを誤って別の報道機関にメールで送ってしまうという問題が起きた。上司や同僚に送ろうとして、記者クラブ加盟の新聞、テレビ、通信社に一斉送信してしまったということなので、メーラーの宛先欄に上司の名前を入力しはじめたらいくつか候補が出てきて、うっかり一段まちがえたらメーリングリストだったということのか、どうなのか。

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なにか打ち込んでいるものがあると、それに関連したものが日常生活のあらゆるところで目に入ってきやすくなるものです。仕事でも趣味でも。

わたくしごとでいうと、サン・マイクロシステムズ日本法人に勤務していたときは、「サン」という2文字にいちいち反応する身体になっていた。たとえば、自宅で新聞を読んでいるときも「サンマ」や「サンウェーブ」といった見出しに目がいってしまう。街を歩いているときには、コーヒーショップの看板の「JAVA」や薬局にある「ジャバ」が自然と目に入ってくる。といった具合です。

いまでも、広報やPR、メディアなどの文字にはとても敏感だ。たとえば、本屋のビジネス本コーナーにはこれらを題材にした本が置いてあるのだから、仕事がら目に入ってあたりまえなのだけれど、新書や小説のコーナーにこのあたりの文字があるとそこだけ浮き上がってみえてくる。

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企業や団体がニュースの素材資料として報道機関に配布するプレスリリースは、簡潔かつ明解を旨とする文書でなければなりません。「いつもどこがニュースかわからない、冗長かつ論旨のはっきりしないリリースを送ってくる企業のものは、タイトルも見ずにごみ箱行きさ」という辛辣な話もよく聞くくらいですから、一回一回全力投球です。

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ローリング・ストーンズの初期のマネージャーであるアンドリュー・ルーグ・オールダムは、PRマンとしても優れた才能を持っていた。ビートルズという人気も実力も圧倒的に先行するバンドが存在する中で、戦略的なPRを展開してストーンズのポジションの確立に成功した。

二十歳になるかならないかのやり手マネージャーがとったPR戦略は、おおまかにいうと2つだ。ひとつはわかりやすい対立軸の構築、もうひとつはメディアの徹底利用である。

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