Archive for 4月, 2011

ときどき、企業活動において広報・PRは、経営機能なのか、マーケティング機能なのか、本当はどちらが期待されているのか、ということを考えさせられるときがある。

広報は、社会的責任を持つ企業が、世の中で事業を継続するために社会とのコミュニケーション活動によって信頼を維持していくための機能である。たとえば、現在の東京電力の置かれた状況をみれば、広報が経営機能の大事な要素であって、うまく社会とコミュニケーションがとれるかとれないかで、企業経営そのものを大きく左右するということに異論をはさむ人は少ないにちがいない。

一方で、現実問題として広報に販売促進の側面を求める企業が存在することも否定できない。特にIT業界では、ネットメディアを活用したセールスリードの獲得によって製品販売につなげる手法も定着しているし、外資系IT企業のほとんどは、組織的にもマーケティング本部とかマーケティング部といった部門に広報・PRが所属している。

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何かを買ったり、何かのサービスを受けたり、何かの質問をしたり・・・
そんな日常の中でよく耳にする言葉があります。

「少々お待ち下さい」
「少々お時間を頂戴します」

そうです。この「少々」が問題なんです。
果たして「少々」ってどのくらい?
「少々お待ち下さい」と言われたら、私は一体いつまで待てば良いのでしょうか。
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先日、IT企業で広報を担当しているエス氏とエヌ氏で(星新一ではありませんが)、四川料理の龍門目黒本店に集合して、仕事のこととか音楽のこととか語らいながら楽しく食事をした。

ここはエス氏のおすすめのお店で、めあては本格的な麻婆豆腐である。これが猛烈に辛い。わたしは辛さに対するしきい値がどうも人より低いようなので、油断するとひりひりを通り越して口がぼわっと腫れてる感じがしてくる。頭のてっぺんにガツンとくる。好きな人にはたまんないと思う。とってもおいしいです(最近はこの店特製の食べるラー油を買って家でひーひーしてます)。

さて、メディアリレーションの大切さは当ブログでも繰り返し述べていますが、もうひとつ、広報同士の交流、他社広報とのリレーションも、質の高い広報活動をめざすのにとても有効なものなんじゃないかな、とわたしは考えています。

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仕事で必要な情報収集や勉強のために、IT関連のカンファレンスやセミナーに行くことがある。メールマガジンやダイレクトメールをみると、景気がなかなか上向かないとはいえ、小さなものから大きなものまで、毎日のように各所で各社がさまざまな切り口でセミナーを開催している。

そこでたまにですけど、講演の開始を待っていると、「まだお見えになっていない方がいらっしゃいますので、開始時刻を少々遅らせていただきます。今しばらくお待ちください」とかなんとかアナウンスが流れてきて待たされるときがある。まあ、わたしの場合はだいたいがそんなに急ぐことがない日にセミナーに来ていることが多いので、言われたとおり「はいはい」と言って(声は出しません)、お行儀よく席で開始を待つことになる。きちんと時間を守ってきたものたちより、遅れてくる人たちにあわせるというのはいかがなものか、と少しは思いますが、それほど目くじらをたてるほどのことでもないですし。

ところで、驚くことに記者発表会でも同じようなことがまれにあるというではないですか!

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小説家の村上春樹氏は小学生のときに、「記者会見」のことをずっと「汽車会見」と思いちがいをしていて、テレビやラジオで「キシャカイケン」という言葉を聞くと、政治家が汽車(村上氏のイメージでは夜汽車)の中で重要なことを発表しているところを想像したそうだ。

おもしろなあと思って当ブログを見渡すと、汽車の中で会見を開くコツがわりとたくさん書かれているではないですか(笑)

ところで個人的な話ですけど、わたしも小学生や中学生のときから思いちがい、聞きちがいがとても多い。とくに歌詞などはメチャクチャに聞こえていることがある。

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プレスリリースの話をつづけます。実務編です。

財団法人地方自治情報センターは3月18日、地方公共団体から発信される情報のファイル形式について、文書ファイルはHTML、スキャンファイルはJPEG、表形式ファイルはCSVを使い、容量が大きいPDFやExcelは避けましょうと呼びかけた。詳細はこちらで。

これは「被災して情報を取得することが困難な状況にある地方公共団体に向け」発信されたものである。しかし、その他の政府・官公庁、企業でもプレスリリースやIR資料などさまざまな公開情報をPDFでホームページにアップしているところが少なくないとすると、緊急事態でなくとも一考の余地があるでしょう。

情報を受け取る相手の環境に想像を巡らすことが必要であるという点では、プレスリリースをメディアに送る方法にも同じことがいえる。

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