Archive for 8月, 2011

個人的な話ですみませんが、カレーチェーンのCoCo壱番屋(通称:ココイチ)のカレーが好きである。だいたい週一ココイチである。先日お昼時をはずして午後1時すぎにいつもの野菜カレーを食べていて、ふとまわりをみまわすと、わたし以外のお客が全員インド人ではないですか!あーびっくりした。

目黒は実は国際色豊かな街で、特に東南アジア系の人が多い。レストランもタイ料理、インドネシア料理などエスニックが豊富で、もちろんインド料理店もいくつかあるし、有名な店もある。それなのにあえてココイチである。両親の住む高松でいりこだしのコシのある讃岐うどんを食べ慣れたわたしが、東京のそばやで濃いかつおだしのやわらかいうどんも食べたくなるのと同じようなものなのか、どうなのか。

以前、仕事でサンフランシスコによく出かけた時期があり、当地の吉野家にいる感覚を思い出した。記憶があいまいですが、たしか昔ファイナンシャルディストリクトのあたりに吉野家があったと思う。外国人に囲まれて牛丼を食べるのは最初は妙な感じがした。すぐに慣れたんですけど。

ところでなぜ頻繁にサンフランシスコに行っていたかというと、米国企業の日本法人広報として日本のメディアの方たちを本社やイベントに招待して取材してもらったり、業界アナリストの方たちにアナリスト会議に参加してもらったりして、そこに同行していたのである。

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「事件記者」という古い映画をご存知ですか?

警視庁の記者クラブを舞台に、事件発生から社会部記者たちの取材活動、刑事や記者同士の駆け引き、抜いた抜かれたの報道合戦、事件解決までを描いたドラマである。記者クラブの緊張感と和気あいあいとした雰囲気がバランスした独特な感じや軽妙な会話が魅力だ。

もともとは昭和33年から41年までNHKで放送された人気ドラマで、その間に日活が10本映画化しており、当時ヒットしたようです。

さて、その「事件記者」の映画シリーズ第3作「仮面の脅迫」は、新聞社の誤報が題材になった一本だ(あらすじはgoo映画などで読めます)。痴漢事件のスクープ記事が一転誤報となってしまい、新聞社が対応に追われることになるのだが、これがなかなか興味深い。

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当ブログの名称は目黒広報研究所である。その名のとおり、ここに参加している書き手が、いわゆる広報・PRに関わることをさまざまな角度から書いている。

わたし自身も企業の広報部門で主にメディアリレーションの仕事をしてきて、その土台の上で今の仕事に取り組んでいるのだが、ここ数年は広報やPRの枠にとらわれないように意識している。

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いろいろな記事を見ると、IT系の場合、製品の画面写真(または商品の写真)が掲載されていることが多くあるのに気付きます。特に新製品の紹介スペースでは元のレイアウトが「画面が必須」になっていることもあります。そんな場合、画面がないことによって記事にしていただけないケースもあると聞きました。

そんなわけで製品の画面はできる限り用意するようにしています。用意したほうがいいものの答えは「画面」でした。

では、それをどうやって記者に渡すのでしょうか。

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明日から弊社で初めての広報研修を実施します。女性ばかり少人数でワイワイやる予定で、今からとても楽しみです(1、2名くらいは残席あるので、もしどうしてもという方がいたら、弊社のフォームよりお問い合わせください)

お申し込みをいただく時点で感じたのは、皆さん広報の知識をお持ちだなということでした。

広報と広告の違いもよくご存知の印象です。(PRと自己アピールを間違えている人も、広報じゃない職種の人に多いですが、そんな印象もないです)

でも、「知識」と「実践」の結びつきが問題になっているようなのです。

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先日、ソーシャルメディア向けの広報活動と従来型の記者向け(4大マスメディア)の広報活動を分業している会社の方にお話を伺う機会がありました。専任でそれだけをやっているのではないのですが、業務としてきちんと取り組んでいる様子を伺い、進んでいる会社とまだやっていない会社の差がだいぶ開いている印象を受けました。

B2Bの場合、新聞等に掲載されたことで即売り上げにつながるケースがいまだ多いのも事実だと思います。新聞が出た日に電話が鳴って受注したという話も聞きます。

ただ、直接ユーザーとなる人に情報が届けられ、そこで増殖していくソーシャルメディアのおかげで、新聞・雑誌を見ない人にも、「あ、こんなおもしろい商品(サービス)あったのね」と情報を届けられる利点は、情報の送り手にとっても、受け手にとっても大きいはず。

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週末、村上龍氏の新刊「逃げる中高年、欲望のない若者たち」と、文庫になった「無趣味のすすめ」をまとめて読んだ。

新刊の表紙には「挑発エッセイ」とある。肉食系・草食系や勝ち組・負け組などどうでもいい流行語を「ミもフタもないリアルな現実を覆い隠すため」に流通すると喝破し、空気を読むという言葉を「とりあえず自分の意見を控えて上にへつらい下に威張る」と翻訳する。

わたしは仕事柄どうしても言葉や表現に関する箇所に注目してしまうのだが、思っていてもうまくいえなかったことをズバッと表現してくれる龍氏のエッセイを読んで、いつも溜飲を下げるのである。

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