Archive for 2月, 2011

広報・マーケティングの仕事を数年やっていると、同じパターンで怒られるという現象が出てきます。以下は社員として担当していた時の出来事ですが、

たいていは、社員または販売代理店さんからの、少し感情的になった指摘で、

「競合他社の記事は出ているのに、うちの記事がでてないじゃないか!●●特集なのになんでうちの記事がないの???広報のアピール足りないんじゃないの!!」

というものです。

おかしいなあ、と思ってその媒体を見せてもらうと、その人は必ずと言っていいほど、

PR

と書かれたページを指し示しているのです。

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すでに大企業で知名度があれば、さらに上場していれば、その企業の動向に目を光らせている人も多いので、メディアにとっては取り上げる必然性が出てきます。そのため、メディアへの掲載は、「まだ注目されていない小さな会社」より有利になります。

たとえば、同程度の発表があっても、大手のものは記事になり、小さい会社のネタは取り上げられないことも起きます。理由は「読者にとって、取り上げると意味があるか」という観点で選定されるからです。すでに広報に取り組んでいる会社は過去の情報の蓄積が記者側にもあり、そのコンテクスト(背景・文脈)の中で「これは記事にしたほうがいい」という判断につながりやすいとも言えるでしょう。

ですので、これから広報に力を入れる小さな会社こそ「このプレスリリースは意味があることなんだよ」と表現することが必要になってきます。

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その昔、機械クラブという記者クラブがあった。広報の仕事を始めた1996年のPR手帳には「経済団体連合会記者会(機械)」と書いてあったと記憶している。

記者クラブの是非については議論があるがそれは別として、わたしにとって機械クラブは勉強の場であり、修行の場であった。

当時はすでに、プレスリリースを発表するときは電子メールを利用していたが、まだ郵送やFAXでの送付も配布方法として残っていた。製品写真は紙焼きだったので、プレスリリースをFAXしたら写真はバイク便、なんていう合わせ技もあった。しかし、コンピューターメーカーの広報にとって、なんといっても大きな存在は機械クラブだったのではあるまいか。

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バレンタインの夜、19時から六本木ヒルズで行われた、日本パブリックリレーションズ協会主催の「広報担当者のためのソーシャル・メディア実践講座(第1回)」をUSTREAMで拝見しました。食事にでかける予定があったので、途中までしか見られなかったのですが、普段は聞く事の出来ない本音トークもあり、非常に興味深いものでした。

登壇者は、自らがソーシャルメディアを活用している方々4名で、先日はグルーポンに関する秀逸な記事で話題となった記者の方(井上理さん)や、マイクロソフトでソーシャルメディアを実践してきた熊村さん(PR会社への転身もツイッターで話題になっていました。フェイスブックでも早速その会社のページを立ち上げていらっしゃるようです)、ニューズツーユーの神原さん、オラクル広報の玉川さんという、豪華な顔ぶれでした。

一般的に言われていることが整理されていたと同時に、おもしろい問題提起もありました。

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北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手、すごい人気です。デビュー前の沖縄キャンプに全国からファンがやってくる。ブルペンで投げている写真が新聞に載っていましたが、そこは黒山の人だかり。昨日の韓国サムスンとの練習試合でも3人をピシャリ。

キャンプ初日には、練習でエースのダルビッシュ投手と会話を交わしたことが各紙で報道された。2月2日付けの朝日新聞朝刊には、

「練習のことを聞いたり、よろしくお願いします、と。あとはメディアに話せない部分もあるので」とコメントが載っていた。

余裕です。思わせぶりも茶目っ気があっていいですね。

ところで、企業がメディアから取材を受けるときは、思わせぶりはあまりよろしくない。

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「フード・インク」という映画を観た。アメリカの大手外食チェーンやスーパーマーケットや食品加工会社が、農業や畜産も取り込んで構築した巨大なフードシステムの裏を取り上げた、昨年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作。

映画評はぜんぜん書けないので他に譲るとして、ここでは当サイトらしい話題でいきます。映画の内容はこちらの公式サイトで。

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