Posts tagged ‘中小企業’

どこでもオフィスを始めて2ヶ月以上が過ぎた。自宅で仕事の準備をして、お客様との打ち合わせに出かけ、レンタルオフィスに立ち寄り、また別のミーティングに行く、のような生活にも慣れてきた。

事務所を持っていると、公私のけじめをつけやすいということもあったし、なにより隠れ家みたいで気に入っていた。しかし、あたらしい環境に慣れるスピードというのは、前の環境のときに想像していたものよりもはるかに速い。

ひとつ難儀があるとすれば、狭い自宅に仕事関係のものを(事務所に置いてあったアナログレコードも)収納しなければならないことである。事務所を引き払うときにだいぶ整理したのだけれど、いまでもいらないものをちょっとずつ処分してます。

長年ためこんだ荷物を整理すると、思いがけないものが出てくるものだ。昨年末には1996年のPR手帳が出てきてブログで紹介したが、こんどは今はなきサン・マイクロシステムズ社の日本法人に勤務していたときに、広報部で作成した社内向け「PR Handbook」が出てきた。

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何かに取り上げられたり、また流行のサービスを扱っているという事で、いろいろなメディアから取材依頼がくることがありますよね。

未熟な広報の方だと舞い上がってしまうのではないでしょうか。

単に社長のアポを取って、会議室をおさえて、記者に日時を連絡して、当日同席して終わり。

掲載誌が来たらそれに付箋をつけて社内回覧といった流れでしょうか。

その取材に自分も立ち会いましたという自己満足感。社長の隣に座っている偉くなったような優越感。

私もとても未熟だったときに体験したような少し苦い思い出があります。

実はこれ、とても危険だったりするのです。
以下が社長取材で想定される出来事です(創作です)

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企業の決算発表の季節です。

日本では3月期の通期決算が多いので、いまは第3四半期の決算発表である。企業の広報やIR担当者は忙しい時期である。

決算発表時には、社長交代も同時に発表される場合がある。今回もキリンホールディングスやキヤノンなどの大手企業が社長人事を発表した。

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2週間ほど前に所用で母校の早稲田大学に行った。新築のため政治経済学部の3号館が取り壊されて更地になっている。昭和初期に建てられたシブい建築物だっただけに残念だけれど、たしかにわたしが通っていたころから使い勝手がよくなく、授業ではほとんど使われていなかった。

それでもたまに利用する学生読書室に向かう階段の窓の「小鳥が飛び込みますので窓を全開にしないでください」という注意書きが、試験中のあたまをラリックスさせてくれたものであります。(写真は、取り壊し直前に撮影した3号館の雄姿と小鳥注意の看板)

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「本社の外国人が来日するんでインタビューを!」こういう依頼を、私が記者だったときに何度も受けた。

その外国人が、超大物のCEOだったり、読者が喜ぶようなおもしろい話が聞けたり、新製品やサービスのまだ出ていない話が聞けたりするなら意味がある。

ただ、新製品もない、製品のロードマップは話せない、とにかく、来日しちゃうんだから、なんとかインタビュー入れてくれと言われたから、うまくまとめてくれ、みたいな場合もある。

取材は、読者の気持ちを考慮し、ニュース性があるかも考慮して実施をしている。取材依頼を全部鵜呑みにして記事にしていたら、企業側の論理で伝えたい事ばかりになり、つまり広告的な内容ばかりになってしまう。そんな内容では読者は離れてしまう。では、どうするか。

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前回、B-1グランプリでゴールドグランプリをとったひるぜん焼そばのことを書いた。目黒広報研究所ではツイッターで更新情報を流しているのだが、ひるぜん焼そばの会のツイッターでリツイートしていただいた。

そこには、「単にグルメを売って儲けたいわけではなく、ご当地グルメをツールとし、我が「まち」にお越しいただく取り組みを行っているんです」とのコメントがあった。ますますB-1グランプリの試みを応援したくなりました。

さて、B-1グランプリもしかり、企業の広報活動においてテレビで取り上げられることの威力はあらためて言うまでもない。しかし、テレビで会社のことや商品のことが紹介されるのは簡単ではない。

テレビに会社や商品を売り込むには、テレビ用にちゃんと戦略をたてて直接アタックするのが王道なのかもしれないが、一方で新聞や雑誌やネットで話題になっていることをテレビが紹介するというパターンもある。

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先日、B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」が兵庫県姫路市で開かれた。2日間で51万5,000人が来場し、会場となった姫路市の人口とほぼ同数が参加したことになるという。6回目の開催にして、この種のPRイベントとしては大成功をおさめています。

イベント全体としては、話題性のある企画がパブリシティを生んで、さらに話題になって定着するという、PRイベントの王道ともいえる成果を上げている。そして、イベントに参加する町の個々の名物料理にも、PRになくてはならない要素がきちんと盛り込まれていて、さらに効果が増している。

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