2011年11月30日6:10 PM

前回、B-1グランプリでゴールドグランプリをとったひるぜん焼そばのことを書いた。目黒広報研究所ではツイッターで更新情報を流しているのだが、ひるぜん焼そばの会のツイッターでリツイートしていただいた。

そこには、「単にグルメを売って儲けたいわけではなく、ご当地グルメをツールとし、我が「まち」にお越しいただく取り組みを行っているんです」とのコメントがあった。ますますB-1グランプリの試みを応援したくなりました。

さて、B-1グランプリもしかり、企業の広報活動においてテレビで取り上げられることの威力はあらためて言うまでもない。しかし、テレビで会社のことや商品のことが紹介されるのは簡単ではない。

テレビに会社や商品を売り込むには、テレビ用にちゃんと戦略をたてて直接アタックするのが王道なのかもしれないが、一方で新聞や雑誌やネットで話題になっていることをテレビが紹介するというパターンもある。

わたしはBtoBのIT企業の広報を中心に仕事をしてきたので、テレビPRは専門ではないのだけれど、以前に縁あって手帳のPRに関わったことがあり、その際にテレビへの露出までたどりついたのがこのパターンであった。

当時(6年前)はまだスマートフォンはメジャーではなかったのだが、携帯電話やパソコンのカレンダー機能でスケジュール管理をする人が増えてきて、その手帳メーカーとしては危機感を持っていた。そこで、年末の手帳商戦に向けて手帳の使い方トレンドをまとめて、秋頃に記者説明会を実施した。たしか、商品としてはバーチカル(一日のスケジュールを縦にメモしていくやつ)が人気、女性は大きめの手帳を使うのがおしゃれ、といったことを中心に説明したと思う。

説明会の結果、通信社の記者が記事を配信してくれたことが、テレビ露出につながることになる。記事はじわじわと地方紙やブロック紙中心に掲載されていった。するとどうでしょう。しばらくするとテレビ局から取材依頼が入ったのである。各局がこぞって、とはいかなかったけれど、あるキー局とローカル局が情報番組で紹介してくれた。

わたしの体験ではありますが、テレビへのアプローチでも急がば回れということがある、ということであります。

ところで先日、来年の手帳を買いに銀座の伊東屋にいったら、手帳売り場の混雑ぶりが半端なかった。スマートフォンを使う人が急激に増えているけど、アナログ派も根強いですね。

 

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