Archive for the ‘メディアリレーション’ Category

なにか打ち込んでいるものがあると、それに関連したものが日常生活のあらゆるところで目に入ってきやすくなるものです。仕事でも趣味でも。

わたくしごとでいうと、サン・マイクロシステムズ日本法人に勤務していたときは、「サン」という2文字にいちいち反応する身体になっていた。たとえば、自宅で新聞を読んでいるときも「サンマ」や「サンウェーブ」といった見出しに目がいってしまう。街を歩いているときには、コーヒーショップの看板の「JAVA」や薬局にある「ジャバ」が自然と目に入ってくる。といった具合です。

いまでも、広報やPR、メディアなどの文字にはとても敏感だ。たとえば、本屋のビジネス本コーナーにはこれらを題材にした本が置いてあるのだから、仕事がら目に入ってあたりまえなのだけれど、新書や小説のコーナーにこのあたりの文字があるとそこだけ浮き上がってみえてくる。

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ローリング・ストーンズの初期のマネージャーであるアンドリュー・ルーグ・オールダムは、PRマンとしても優れた才能を持っていた。ビートルズという人気も実力も圧倒的に先行するバンドが存在する中で、戦略的なPRを展開してストーンズのポジションの確立に成功した。

二十歳になるかならないかのやり手マネージャーがとったPR戦略は、おおまかにいうと2つだ。ひとつはわかりやすい対立軸の構築、もうひとつはメディアの徹底利用である。

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楽天が電子ブックリーダーの発売を発表しました。電子出版の国際イベントも東京で開催されていることもあって、今週は電子書籍についてたくさん報道されています。欧米の電子書籍の標準規格が日本語の縦書きにも対応できるようになって、いよいよ日本でも普及が本格化するのでしょうか。きょうは、ソニーが新聞の見開き広告を大展開していました。

新しい電子機器に対しては超保守的なわたしですが、電子書籍には大いに関心があります。近い将来、絶版になった本が読めるようになってくれるととてもうれしい。あと、古い雑誌。中学や高校のとき熱中したメンクラやポパイのバックナンバーが読みたい。iPadなんか見ていると画面がとてもきれいだし、カラー写真も紙よりきれいに表示できるのでは、などなど。

古本や古雑誌も、ネット販売やオークションによって、むかしに比べると格段に手に入れやすくなりましたが、ものによってはプレミアム価格がついている場合もあり、電子書籍で手軽に安価で読めるようになればと期待しています。

ところで、楽天は2日に記者発表会を開いて電子ブックリーダーを発表したようで、我が家で購読している新聞も3日付け朝刊の経済面に記事が出ていました。しかし、わたしはその数秒前に楽天の全面広告を目にしていました。記事と広告が同日の新聞に掲載されていました。確認したら、全国紙はすべて発表記事と広告が同日掲載でした。

わたしは新製品などを発表するときは、最短で掲載される記事と広告が同日の紙面に掲載されないよう、記者発表の2日後以降にスケジュールするよう宣伝部門と調整していたんですが、もしかして考えすぎだった?

広告掲載は、記者発表を行ったあとでなければならないというのが原則です。つまり、記者発表より前の掲載は言語道断で、記者発表当日の広告掲載も避けなければなりません。記者発表会の当日の朝刊に、その日に発表しようとしている製品の広告をどかんと掲載してしまった企業が、記者クラブからこっぴどく叱られたという話もあります。

たしかに今では、ネットの記事で早いものは発表日当日に掲載されるし、企業側も発表資料を当日に自社サイトに公開する。だから、新聞に記事と広告が同時に載っていても記事の価値が下がるものではないのかな。

う~ん、記者発表と広告のタイミングについては、メディア側も企業側もどう考えているのか、個人的に聞き込みしてみようと思います。みなさんはどうお考えですか。

 

15年ほど前からの習慣で、週末に近所を走る。といっても、特にジョギングに気持ちいいコースがあるわけではないので、住宅街をちんたら走る。

以前は、せっかく走るならすこしは闘争心でも刺激しようと、仲のいい記者と誘い合わせて10キロ大会に出たりもしたけれど、最近はもっぱら近所を軽く走るのみ。夕方に飲むビールとの帳尻あわせです。

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記者に取材さえしてもらえれば記事になる。自分は記者とのコネクションがないから、記事にならないんだ

そう考えている人もいるかもしれません。

でも、そうではないのです。実は記事にならない取材もあるのです(お金を払った広告の取材は別ですし、元から「すぐに記事にするのではなく、まず勉強したいので」と記者に言われた場合も別です)。

以下に、笑えない大失敗取材のポイントをあげます。最新バージョンの説明を想定した例です。自分が記者だった頃を思い出しつつまとめました。弊社のお客様とは一切関係ありませんので、誤解のないようにお願いします。

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前の前のエントリーで、広報が会社の活動にグルーヴを生み出す、社員一人ひとりがグルーヴに必要なリズム隊、みたいなことを書いた。広報活動における社員参加のグルーヴについては、いずれ少し踏み込んで考えてみなきゃと思ってます。

それはそれとして、社員が広報活動に参加する最もベーシックな機会としての取材対応については、いま一度原則をおさえておきたい。

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前回、B-1グランプリでゴールドグランプリをとったひるぜん焼そばのことを書いた。目黒広報研究所ではツイッターで更新情報を流しているのだが、ひるぜん焼そばの会のツイッターでリツイートしていただいた。

そこには、「単にグルメを売って儲けたいわけではなく、ご当地グルメをツールとし、我が「まち」にお越しいただく取り組みを行っているんです」とのコメントがあった。ますますB-1グランプリの試みを応援したくなりました。

さて、B-1グランプリもしかり、企業の広報活動においてテレビで取り上げられることの威力はあらためて言うまでもない。しかし、テレビで会社のことや商品のことが紹介されるのは簡単ではない。

テレビに会社や商品を売り込むには、テレビ用にちゃんと戦略をたてて直接アタックするのが王道なのかもしれないが、一方で新聞や雑誌やネットで話題になっていることをテレビが紹介するというパターンもある。

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