2014年6月30日5:40 PM

フィカス・ウンベラータという観葉植物を数年前から育てている。アフリカ原産の植物で、葉っぱがハート形なのが特徴だ。育てているといっても、水やりだけで何もしていなかったので、こんな具合になすがままの状態になってしまった。

なんとも形がいびつでカッコ悪い。天井の低い古いマンションで大木に育ててもしかたない。観葉植物はコンパクトで形が整っているに限る。そこで、わたしの広報の先輩にもウンベラータを育てている人がいるので、アドバイスをもらって剪定することにした。切り落とした部分のすぐ下あたりから新しい枝が生えてくるということだったので、なってほしい形をイメージして何本かの枝を思い切って切り落とした。こんな感じです。今月初旬のことです。

植物の枝を切り落とすというのは、慣れていないものにとっては案外勇気がいるものだ。このまま何も起きなかったらどうしようと不安になったので、丸ハダカにすることはできなかった。中途半端に葉っぱを残してしまう。

しかーし、それから数週間、切り口のやや下の部分から数本の芽が出てきて、ぐんぐん伸びて葉っぱも出てきた!

まだ道半ばだが、新芽が順調に育っている。余計な枝葉は落としたほうが、全体としては整えられた形を作ることができる。やってみてよかった。

そういえば、広報の仕事でもそうだ。記者発表では、せっかくの機会だからとあれもこれも盛り込みたいとなりがちだけれど、そこをこらえてテーマをひとつに絞るほうが伝わりやすくなる。余計な修飾語を思い切って捨ててしまうほうがわかりやすくなるプレスリリースもおんなじだ。

そして、思い切って切り落とした枝葉も決してムダにならない。このように別の場所でちゃんと新しい芽を出すのであります。

 

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