2012年8月10日6:50 PM

ロンドンオリンピックも残すところあと少しになりました。それにしても今回のオリンピックは、日本女性が躍動しています。サッカーやバレーボールなどの団体競技も、柔道や水泳などの個人競技も、世界のトップ争いをする姿に毎日心を奪われます。

レスリングでは伊調選手と吉田選手がともに3連覇を達成しました。10年以上もトップを走り続けて、何度も一番高いゴールを達成してしまう。一度ゴールを達成しても、また次のゴールを目指す。高いゴールを達成すると、ときにその成功体験が動機付けを維持する妨げになることがあると思うのですが、彼女たちは心のコントロールも半端ではない。

以前、過去の恋人の記憶について、男は「名前を付けて保存」するけど、女は「上書き保存」するんだよ、という興味深い御説をなにかで読んだことがあります。うまいこというなあと感心しました。もちろん、みんながみんな一律にそうだということはないし、個人差はあるのでしょうけれど、傾向としてはそんなにまちがってないんだろうなと。そして、自分も多かれ少なかれ上書き保存されてんだなと(笑)

過去の成功も失敗も、自分なりに吸収した上で上書き保存してしまい、あらたにスタートする。そういう強さと割り切りみたいなものが、オリンピックでの女性の活躍と関係あるのかしら、ないのかしら。

本稿を書き始めたときは、わたしたちの仕事では、成功も失敗もきちんと名前を付けて保存して、次に生かすことが大事でしょう、という結論を想定していました。広報・PRは、過去の経験の積み重ねがものをいう仕事です。しかし、広報・PRを取り巻く環境は日々変化しています。特にここ数年の変化のスピードは速い。だから書いているうちに、仕事の場合も思い切って上書き保存してしまって、あらたな気持ちで仕事に取り組む図太さも、長い目で見ると必要だと確信するようになりました。

残暑お見舞い申し上げます。

 

トラックバックURL