2012年5月11日9:20 AM

独立して仕事を始めてから7年目となった。言い換えれば、創業から丸6年がたって、会社としては6期目を終えて7期目に入ったということだ。数字とは見方によって印象が違うもので、わたしの場合、この6と7に大きな差を感じます。

一般にひと桁の数字を二分すると、単純に5をまん中にして、1から4は0に近く、6から9は10に近い。あるいは、四捨五入では1から4までが切り捨てで、5から9は切り上げだ。つまり1から4は0に近く、5から9は10に近い、といえなくもない。とかなんとか、くだらないことを考えてみる。

しかし、実際に独立仕事を続けてみて今感じるのは、1から6が0からのスタート期、7から9が10に向けてのセカンドステップということだ。6は5と限りなくイコールで、7は10に近くなった感じがする。これはリクツではない。カラダで感じることである。個人差はあると思うけれど、スタート期は独立とか起業とかで大放出した正のエネルギーでなんとかなっていくものだ。わたしに関していえは、この7年目をクリアすることで初めて10年が見えてくる気がする。

会社経営として10年を見据えるという形式上のことではない。形態は会社であってもフリーランスであってもどちらでもよい。独立独歩で能動的に仕事をするプロフェショナルとしてやっていけるかどうか、ということがわたしのテーマである。

プロってなんだろう。作家の曽野綾子氏は著書「人間の基本」(新潮新書)の中で、労働というのは、プロとアマの二つにはっきり分かれる、と断言している。「アマは労働時間でもって労賃を得る人のことで、一時間に幾ら、という具合に、時間単位で自分の労働を売る」と定義し、「一方、プロは時間と全く関係ない働き方」、そして、「本当のプロの仕事というのは趣味道楽の領域にある」とする。

キーワードのひとつは時間である。ある仕事をおさめるのに、期限までどのくらい時間をかけてその仕事を仕上げるかは自分しだいだ。時間がたくさんかかったから、その分料金がかかりますというのはプロの仕事ではない。自分で仕事をしていると時間にしばられることはない。自分の時間をどう使おうとかまわない。しかし、その自由を持っているということは、それ以上に自分を律する力が要求される。まあ、あたりまえです。

さらに重要なもうひとつのキーワードである道楽。これはちょっと誤解を受けそうな表現かもしれないけど、つまりは好きなことを究めるということだと思う。自分の進む道を楽しくする。たぶん、その仕事をやってて、キモチEってことです。

いつも目黒広報研究所に来ていただきありがとうございます。わたしの修行はまだまだ続きます。

 

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