以前数人の記者の方から聞いた出来事です。
なんでも、取材の後に「あの、この原稿いつ確認させてもらえるんですか?」と取材相手から言われたとのこと。
「あの、これは広告ではなく、記事なので、掲載前の確認はないんですよ」と、言うと、
「他の出版社は確認させてくれるのに、御社はさせてくれないのか?どうなってるんだ!(怒)」と相手が言うので
「あなたは新聞社やテレビ局の取材の後に、『掲載前(放送前)に見せてくれ!』と言うのですか?と聞くと
「新聞社やテレビ局には言わないが、オタクは雑誌だろ!」とのこと。
最終的に折り合いがつかず、ある記者は、その取材記事の掲載を見送ったとのことです。
昨日、ペイドパブ(記事体広告)について書きましたが、これは広告ですから、事前に原稿を確認できて当たり前です。また、記事であっても、特定の業種・業態に特化したような媒体で、かなり専門的な内容の場合、事前にPDFなどで内容を確認させてくれるようなところも少ないですが、あります。ですが、基本的には「確認できない」のが当たり前です。
でも、「この取材内容って事前(掲載前)に見せてもらえたりするのかな?ダメもとで聞いてみよう」そんな風に思ったときは
「あの、この内容って事前に確認できないんですよね?記事ですもんね・・・」といって、以下のどちらの答えがかえってくるかを見るという方法があります。
A「ええ、そうなんですよ、広告じゃないですから無理なんですよね。記事を確認させてくれるところもあるみたいですけど、うちはそういうのはやってないんですよ」
B「あ、大丈夫ですよ。その代わりPDFでお送りして、もしも何か修正箇所があれば、その日のうちに戻してもらうようになりますが、それで大丈夫ですか?」
Bだったら見せてもらえます。
Aの場合は無理です。
どちらにしろ、正しい内容を記事に書いていただけるよう、取材時に明確に説明をしておく必要があると思います。