2011年12月28日2:22 PM

毎年この時期になると思い出すことがあります。

米国系企業の広報を務めていたとき、年も押し詰まってきて普段より一日早めに休みに入ったことがあった。年内の発表関係も一段落し、社長の年頭あいさつの準備も万端であった。

その日朝早く、こどもたちとそり遊びでもしようとのんきに軽井沢を目指して出発したのだが、途中の東京駅で携帯電話がなった。当時所属していた会社のパートナー企業の広報からであった。

経済紙朝刊に両社が主役の記事が出ているという。時間がぎりぎりだったのであわてて売店で新聞を買って新幹線にのった。席で新聞を見てみると、1面の真ん中あたりの見出しに確かに社名があった。しかも、記事に書いてあることは全く知らないことである。

出社している他の広報部員とすぐに連絡をとり、事実関係の調査と社内外からの問い合わせ対応の準備にとりかかったのだけれど、そのあと新幹線のデッキ、ホテルの部屋、ゲレンデが緊急オフィスと化した。夕方近くまで対処におわれた。

内容自体は正直あまりたいしたことではなかった。とはいえ、年末時期に新聞社もニュースがなかったのか1面に出てしまったため、すこし騒ぎになってしまった。それまで社内の大事な情報は広報に集まるように体制を構築してきたつもりだったため、広報として把握していないことが記事になって、少なからずショックを受けた。

ゴールデンウィークや年末年始などに限ってこういうことになるんです、なんでだか。そして、こういうときに限って派手な場所に記事が出る。

年末年始はゆっくり休む。しかし念のため、事件・事故、不測の事態があったときにすぐに対応できるよう、広報関係者の連絡体制をしっかりして、すくなくとも社長や主な役員のスケジュールと連絡先は把握しておく必要があります。

よいお年を!

 

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