Posts tagged ‘広報初心者’

記者会見をやる場合、案内状は開催2週間くらい前に出すように心がけています。もちろん急に決まった場合は無理ですが。

そして、事前に調べられれば、会場などに電話したり、親しい記者に聞いたり、親しくしている他のPR会社の人に聞いたりして、他社と時間が重ならないよう、心がけています。ただ、週4回発表してる某社さんなどの例もあり、どうしても重なります。展示会の直前もたいてい重なりますね(展示会で披露する商品を事前に記者に見せるので)

先日などはテクノロジー系の発表が同じ日に11件あったそうで、どこの編集部も大変そうでした。自分の場合は、できるだけ重ねない日付にする(火・水・木はどうしても多い)とか、重なった場合は時間をずらしたり、移動しやすい会場にするなど、可能な範囲で心がけています。

しかし、現実には海外からの講演者の来日日程などもからむと、なかなか難しいことのほうが多いです。

他社と重なった場合でも、重要度が伝われば、取材いただけることが多いように感じていますが、取材いただく記者の方の負担も考慮しつつ、重なりを軽減するような方法があれば一番いいのですが。ツイッターでも先日この件が話題となり、数人のテクノロジー系広報で何か方策を考えてもいいかなと思っています。

余談ですが自分が記者をしていた頃は、大手さんの会見をはしごできるように、うまくスケジュールが組まれていたことなどもありました。

結論は出ていませんが、考えたい問題ではあります。

 

広報には物事を俯瞰する力が必要である。当研究所のコラムで何度も書いた。ではどうやって俯瞰力を鍛えればよいか。

わたしは、初級編として、毎日の新聞や雑誌のクリッピングが有効であると断言してしまいたい。

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先日、IT企業で広報を担当しているエス氏とエヌ氏で(星新一ではありませんが)、四川料理の龍門目黒本店に集合して、仕事のこととか音楽のこととか語らいながら楽しく食事をした。

ここはエス氏のおすすめのお店で、めあては本格的な麻婆豆腐である。これが猛烈に辛い。わたしは辛さに対するしきい値がどうも人より低いようなので、油断するとひりひりを通り越して口がぼわっと腫れてる感じがしてくる。頭のてっぺんにガツンとくる。好きな人にはたまんないと思う。とってもおいしいです(最近はこの店特製の食べるラー油を買って家でひーひーしてます)。

さて、メディアリレーションの大切さは当ブログでも繰り返し述べていますが、もうひとつ、広報同士の交流、他社広報とのリレーションも、質の高い広報活動をめざすのにとても有効なものなんじゃないかな、とわたしは考えています。

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仕事で必要な情報収集や勉強のために、IT関連のカンファレンスやセミナーに行くことがある。メールマガジンやダイレクトメールをみると、景気がなかなか上向かないとはいえ、小さなものから大きなものまで、毎日のように各所で各社がさまざまな切り口でセミナーを開催している。

そこでたまにですけど、講演の開始を待っていると、「まだお見えになっていない方がいらっしゃいますので、開始時刻を少々遅らせていただきます。今しばらくお待ちください」とかなんとかアナウンスが流れてきて待たされるときがある。まあ、わたしの場合はだいたいがそんなに急ぐことがない日にセミナーに来ていることが多いので、言われたとおり「はいはい」と言って(声は出しません)、お行儀よく席で開始を待つことになる。きちんと時間を守ってきたものたちより、遅れてくる人たちにあわせるというのはいかがなものか、と少しは思いますが、それほど目くじらをたてるほどのことでもないですし。

ところで、驚くことに記者発表会でも同じようなことがまれにあるというではないですか!

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プレスリリースの話をつづけます。実務編です。

財団法人地方自治情報センターは3月18日、地方公共団体から発信される情報のファイル形式について、文書ファイルはHTML、スキャンファイルはJPEG、表形式ファイルはCSVを使い、容量が大きいPDFやExcelは避けましょうと呼びかけた。詳細はこちらで。

これは「被災して情報を取得することが困難な状況にある地方公共団体に向け」発信されたものである。しかし、その他の政府・官公庁、企業でもプレスリリースやIR資料などさまざまな公開情報をPDFでホームページにアップしているところが少なくないとすると、緊急事態でなくとも一考の余地があるでしょう。

情報を受け取る相手の環境に想像を巡らすことが必要であるという点では、プレスリリースをメディアに送る方法にも同じことがいえる。

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もうかれこれ4年も前のことになるのだけれど、2007年3月31日付朝日新聞土曜朝刊別刷り「be」にアートディレクターの佐藤可士和氏のインタビューが掲載されていた。SMAPのCDジャケットのデザインや明治学院大学のブランド作りなどで有名な人である。

その記事の中で氏は、自らの仕事はコミュニケーション・コンサルタントであって、「相手から答えを引き出すこと」であり、「本当はあなた、こうしたいんじゃないの?ということをズバッとつかんで、鮮やかに解決したい」と言っている。

当時独立して一年が経とうとしていたわたしは、分野は違うけどそんなふうに仕事したいなと思って、記事を残しておいたのだが、先週事務所の整理をしていたら切り抜きが出てきた(大事な記事なのに整理が悪い)。

そのインタビューは、なぜ人の記憶に残る広告が作れるのか、という問いに対し、「僕が『広告は、見てもらえないもの』だと思って、作っているからでしょう。」とパラドキシカルに答えるところから始まる。

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記者発表会のお話が続いていましたので、実務編をひとつ。

発表会場のセッティングで気を配らなければいけないことはいくつかあるけれど、記者席からみて前方の、スクリーン、発表者の席、演台、そして広報が行う司会場所の配置は案外大事である。ただ用意すればいいというものではない。

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