Posts tagged ‘広報ビギナーズ’

「うちの会社の広報の問題は、記者の連絡先がわからないことだけです」

自力で広報活動をされている企業の方に、このように言われた事が何度かあります。そしてたいていの場合「どうやって記者の連絡先を見つけるのですか?それがあれば、プレスリリース送信代行会社に頼むのを止めて自力でやりたいのですが」と続きます。

でも、たいていの場合問題はそこではないのですよね。

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記者に取材さえしてもらえれば記事になる。自分は記者とのコネクションがないから、記事にならないんだ

そう考えている人もいるかもしれません。

でも、そうではないのです。実は記事にならない取材もあるのです(お金を払った広告の取材は別ですし、元から「すぐに記事にするのではなく、まず勉強したいので」と記者に言われた場合も別です)。

以下に、笑えない大失敗取材のポイントをあげます。最新バージョンの説明を想定した例です。自分が記者だった頃を思い出しつつまとめました。弊社のお客様とは一切関係ありませんので、誤解のないようにお願いします。

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良き意味でライバルとなる企業ってありますよね?よくあるのが

「うちと似たような製品(サービス)なのに、あの会社ばかり記事になってる!」

という意見。

そういう人はアウトプットの記事だけを見ていて、

どういった活動を経て記事になったのかを調べていない気がします。

競合他社の記事チェックに加えて、

その会社がどうやってその記事の素となる情報を記者に届けているのかを見てみると何かが見えてきます。

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何かに取り上げられたり、また流行のサービスを扱っているという事で、いろいろなメディアから取材依頼がくることがありますよね。

未熟な広報の方だと舞い上がってしまうのではないでしょうか。

単に社長のアポを取って、会議室をおさえて、記者に日時を連絡して、当日同席して終わり。

掲載誌が来たらそれに付箋をつけて社内回覧といった流れでしょうか。

その取材に自分も立ち会いましたという自己満足感。社長の隣に座っている偉くなったような優越感。

私もとても未熟だったときに体験したような少し苦い思い出があります。

実はこれ、とても危険だったりするのです。
以下が社長取材で想定される出来事です(創作です)

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「本社の外国人が来日するんでインタビューを!」こういう依頼を、私が記者だったときに何度も受けた。

その外国人が、超大物のCEOだったり、読者が喜ぶようなおもしろい話が聞けたり、新製品やサービスのまだ出ていない話が聞けたりするなら意味がある。

ただ、新製品もない、製品のロードマップは話せない、とにかく、来日しちゃうんだから、なんとかインタビュー入れてくれと言われたから、うまくまとめてくれ、みたいな場合もある。

取材は、読者の気持ちを考慮し、ニュース性があるかも考慮して実施をしている。取材依頼を全部鵜呑みにして記事にしていたら、企業側の論理で伝えたい事ばかりになり、つまり広告的な内容ばかりになってしまう。そんな内容では読者は離れてしまう。では、どうするか。

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取材を受けるときに、いつも登場する人を決めておくということは重要です。顔も覚えてもらえますし、その人と記者との間でいい人間関係ができれば、いろいろと詳しく聞いてもらえます。毎回違う人が出てくると一貫性がなくなってしまいます(注:プロダクトごとに担当が違う場合はそれぞれの担当が登場していいと思います)。

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大手IT企業の(ベテラン)広報であるエス氏と飲んでいて仕事の話になった。

わたしはお酒を飲むとまことに物覚えが悪くなるので、小さな紙切れをいつでも取り出せるようにしておいて、大事なことはササっとメモする。その紙が、こどもたちが小さいときに遊んでいたおもちゃの5億円札の裏だったりするので、見られるとちょっとはすかしいんですけれど。

このときのメモ、つまりエス氏の話でこれは大事だなと思ったことは、「企業の広報に対して最も厳しい基準を持った記者にあわせた対応をする」ということである。これには思わずひざをたたくという概があった。

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