Posts tagged ‘プレスリリース’

ハルキストというわけではないが、村上春樹の本は高校生のころから読んでいる。最初に手にしたのは「1973年のピンボール」の文庫本だった。デビュー作の「風の歌を聴け」には、少なからず影響を受けた。ホットケーキのコカコーラがけは食べたことがないけれど、冬の海岸でダッフルコートにくるまって缶ビールを飲んだし、ギャル・イン・キャリコの入ったマイルス・デイビスのアルバムも聴いた。その後は、新刊が出るたびにだいたい読んでいる。

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新聞記者が取材メモを誤って別の報道機関にメールで送ってしまうという問題が起きた。上司や同僚に送ろうとして、記者クラブ加盟の新聞、テレビ、通信社に一斉送信してしまったということなので、メーラーの宛先欄に上司の名前を入力しはじめたらいくつか候補が出てきて、うっかり一段まちがえたらメーリングリストだったということのか、どうなのか。

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かつて、既製コンピューターソフトの再販会社から自社で製品を開発するソフトウェア会社への転身を図ろうとする国内企業の広報コンサルティングを手がけたことがある。わたくしも独立したての頃であったし、ひとつの企業が意志ををもって変化しようとしているときに仕事をさせてもらって、とてもイクサイティングであった。

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企業や団体がニュースの素材資料として報道機関に配布するプレスリリースは、簡潔かつ明解を旨とする文書でなければなりません。「いつもどこがニュースかわからない、冗長かつ論旨のはっきりしないリリースを送ってくる企業のものは、タイトルも見ずにごみ箱行きさ」という辛辣な話もよく聞くくらいですから、一回一回全力投球です。

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楽天が電子ブックリーダーの発売を発表しました。電子出版の国際イベントも東京で開催されていることもあって、今週は電子書籍についてたくさん報道されています。欧米の電子書籍の標準規格が日本語の縦書きにも対応できるようになって、いよいよ日本でも普及が本格化するのでしょうか。きょうは、ソニーが新聞の見開き広告を大展開していました。

新しい電子機器に対しては超保守的なわたしですが、電子書籍には大いに関心があります。近い将来、絶版になった本が読めるようになってくれるととてもうれしい。あと、古い雑誌。中学や高校のとき熱中したメンクラやポパイのバックナンバーが読みたい。iPadなんか見ていると画面がとてもきれいだし、カラー写真も紙よりきれいに表示できるのでは、などなど。

古本や古雑誌も、ネット販売やオークションによって、むかしに比べると格段に手に入れやすくなりましたが、ものによってはプレミアム価格がついている場合もあり、電子書籍で手軽に安価で読めるようになればと期待しています。

ところで、楽天は2日に記者発表会を開いて電子ブックリーダーを発表したようで、我が家で購読している新聞も3日付け朝刊の経済面に記事が出ていました。しかし、わたしはその数秒前に楽天の全面広告を目にしていました。記事と広告が同日の新聞に掲載されていました。確認したら、全国紙はすべて発表記事と広告が同日掲載でした。

わたしは新製品などを発表するときは、最短で掲載される記事と広告が同日の紙面に掲載されないよう、記者発表の2日後以降にスケジュールするよう宣伝部門と調整していたんですが、もしかして考えすぎだった?

広告掲載は、記者発表を行ったあとでなければならないというのが原則です。つまり、記者発表より前の掲載は言語道断で、記者発表当日の広告掲載も避けなければなりません。記者発表会の当日の朝刊に、その日に発表しようとしている製品の広告をどかんと掲載してしまった企業が、記者クラブからこっぴどく叱られたという話もあります。

たしかに今では、ネットの記事で早いものは発表日当日に掲載されるし、企業側も発表資料を当日に自社サイトに公開する。だから、新聞に記事と広告が同時に載っていても記事の価値が下がるものではないのかな。

う~ん、記者発表と広告のタイミングについては、メディア側も企業側もどう考えているのか、個人的に聞き込みしてみようと思います。みなさんはどうお考えですか。

 

地下鉄サリン事件最後の特別手配犯が逮捕されて、にわかに話題となった防犯カメラ。現在、推定で300万台以上が全国に設置されているという。防犯カメラの普及で生活の安心は向上するかもしれないけれど、反対にプライバシーの不安を感じる人もいるんだろうな、と思ったら、防犯カメラによる安全・安心の確保とプライバシーの尊重では、大都市の9割の人が安心を選んだそうだ(警察庁調べ)。

たしかに昔はぶっそうな事件をニュースでみても、自分とは関係のない遠いところで起きたことと根拠なく思っていたけれど、最近はいつ身近に起こってもおかしくないリアルなできごととして考えるようになった。年ごろの娘2人の父親であり古いマンションの管理組合理事長としては(わたしのこと)、次の総会では防犯カメラのひとつやふたつ導入することを本気で検討したくなる。最近はオートロックでもあぶない世の中だし。

そんなふうに防犯カメラのことを考えていて連想したのが定点観測についてです 続きを読む »

 

中公新書のロングセラー「理科系の作文技術」(木下是雄著、1981年刊行/2001年改版)。いい文章ではなく明快な文章を書く、そして、他人に読んでもらえるだけでなく誤解なく正確に伝える文章を書く。広報・PRの仕事をする人にとって、最低限に身につけなければならない技術が学べる本です。

本の序章に、ウィンストン・チャーチルが首相就任時に政府のえらいさんたちに送ったメモが紹介されています 続きを読む »