2010年9月14日11:01 AM

みなさまはじめまして。
今日から目黒広報研究所が開所しました。

広報研究所とは言っても、我々、白衣を着て研究室にいるわけではありません。「広報」が好きで、「広報」を仕事にしてしまった仲間が集まり、情報交換したり、相談しあったり、議論したり、時にはみんなで集まって酒でも酌み交わしてみたり。そんなこんなを通じて、現場で役に立つ広報をみんなと一緒に考えていく場を作ることができれば良いなと思っています。

ということで、広報はもとより、コミュニケーションだとか、情報発信だとか、マーケティングだとか、時には柔らかい話題なんかも・・・そんなことに関連したあれやこれやをこれから書いていくつもりです。

ということで、初っ端のテーマは「PR( ピーアール)」という言葉の違和感についてです。

ここまでに何回も登場している「広報」。この「広報」という単語ですが、英語だと「Public Relation」になり、略称で「PR」と言われる事が多いです。私は、この「PR = ピーアール」という言葉の使われ方に、たまに違和感を感じることがあります。

「広報」や「Public Relation」の本来の意味はさておき(実は結構難しいので)、多くの場面で「ピーアール = PR」が「アピール = appeal」という意味で使われるケースが多いように感じています。例えば面接のような状況で、「では、自己PRをお願いします」なんていう場面に遭遇しますよね。これって意味としてはおそらく「自分自身の長所や魅力はどんなところか教えて下さい」であり、話し言葉としては「自分の魅力をアピールしてください」ということなんだと思いますが、なぜか「自己ピーアール」となるんですよね。
やはり語感が似ているので、いつのまにか違う使われ方になってしまったのでしょうかね。それとも別の理由があるのでしょうか・・・。どちらにしろ、意味が通じるのであれば(我々のように広報が仕事でもない限り)、「ピーアール」でも「アピール」でも目くじらを立てる事では無いのですけどね。

実は私が気になっているのは、企業の「ピーアール活動」がいつのまにか「アピール活動」に変わってきているなと感じる事が増えているという事。「PR活動」と「アピール活動」は、誰かに何かを伝えるという目的においては同じとも言えるのですが、そのプロセスが少し違うものだと考えています。

こちらについては、追々考えていきたいところです。

 

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