2010年12月6日9:53 AM

この目黒広報研究所を始めて最初に、広報に必要な能力として「スキャンする力」のことを書いた。自分の所属する会社のポジションを自分の目線で見るのではなく、自社を含んだ風景を上空に飛んでいって俯瞰する。

もうひとつ大事なことがあった。それが「時間の流れの中のマッピング」だ。これも内田樹氏の文章を読んでいて出会った言葉ですが、まさに広報やマーケティングに必要な能力だと思うのであります。

自分の会社がどのように形成されてきたかを知る。自社、ライバル会社、パートナー企業、生き残った企業、消えていった企業、これらを含む複雑に入り組んだ歴史の流れを知り、その流れの中に自社を位置づけることで、自分の会社が存在する必然性が理解できる。

現在の瞬間をただ切り取っただけで自社を語っても、説得力は生まれないだろう。過去の時間の流れを踏まえて現在あるいは将来のことを語ることで、初めて自社の存在価値を説明できるのではないか。

時間の流れの中で自社を位置づける。

空間的なマッピングに時間的なマッピングを加えた「四次元のシミュレーション」能力が広報には求められます。

広報やマーケティングも転職が盛んなようです。地図を見る、歴史を勉強する、ということであります。

さて、

♪♪♪ 今日の一枚はベン・アトキンス! ♪♪♪
Ben Atkins / Patchouli
泥臭くソウルフルなスワンプロックの名盤です。ジャケ写真もいかにもアメリカ南部の田舎。タイトルのパチョリとは、インドで採れるシソ科の植物でお香やら香水やら何やらに使われているそうです。そしてなんと、このレコードジャケも匂いがするのですよ!パチョリかどうかはわかりませんが。このところ、ヘヴィローテーションでターンテーブルにのってます。♪ 目黒駅前研究室においてあるアナログレコードをこの場を借りて少しずつ紹介してます ♪

 

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