2010年10月14日9:44 AM

会社には様々な部門があり、仕事の内容も多種多様。社員は社内外の人とコミュニケーションしながら仕事を進めていく。そして、営業担当者と顧客、宣伝担当者と広告代理店、開発担当者と委託先のソフトハウス、人事担当者と人材紹介会社、などサービスや製品を売る側と買う側の関係が多い。

では、広報担当者と記者の関係はどうだろう。

「経済記者発広報部御中」(奥田耕士著、日刊工業新聞社)という「ひざを打つ」本があるが、その中ではこう表現されている。『表面的には「相棒」でありながら、その真実は「宿敵」で、でもやっぱり毎日のように顔を合わせているとどこか「親友」のようでもあり、付き合いが長年にわたれば「古女房とタヌキおやじ」という実に奇妙な関係である。』 やはり、ひざを打った。わたしは長いつきあいのデスクと飲んでいて「戦友ですね」といいあったことがある。

さて唐突ですが、記者発表会を始める直前の会場にて、受付にやってくる記者に何とあいさつするか。

わたしは、「おはようございます、よろしくお願いします」とか、「こんにちは、お世話になってます」とか、「お世話になっております、よろしくお願いします」とか、こんなところだ。

そこで標題にある「いらっしゃいませ」だが、広報に慣れていない会社やPR会社がつい言ってしまいがちのようで、記者の方々から不評なのだが、広報担当者と記者の関係を考えると不自然なあいさつであるのは明らかでありましょう。「相棒」にも「宿敵」にも「親友」にも「古女房とタヌキおやじ」にも、そして「戦友」にも、「いらっしゃいませ」とは決していわないのである。

歓迎をあらわす言葉である「いらっしゃいませ」がいい効果を生まない場面、広報と記者の不思議な関係です。

さて、

♪♪♪ 今日の一枚はThe Concert For Bangladesh! ♪♪♪

V.A / The Concert For Bangladesh
ジョージ・ハリスンの呼びかけで1971年に行われたバングラデシュ難民救済コンサートを収録したライブアルバムです。エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、ビリー・プレストンをはじめ30人ほどのミュージシャンが参加。レオン・ラッセルの「Jumpin’ Jack Flash」カッコイイです。♪ 目黒駅前研究室においてあるアナログレコードをこの場を借りて少しずつ紹介してます ♪

 

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