2013年11月7日9:00 AM

著名ホテルの食品偽装問題が話題となっています。広報の視点で言うと、その会見の受け答えのまずさが、非常に気になってしまいます。苦しく長い言い訳をする事で、ますます良くない結果につながっています。

次元の違う話ではありますが、少し前のサッカーの前園さんの会見とは対照的でした。(多分、いろいろと準備をされたんだろうと思います)

謝罪会見なんて、自分には縁がないと思っている人もいると思いますが、人前でわかりやすく伝えるという行為は、新製品発表会や自分自身のプレゼンにも通じる所があります。人前で話す機会のないビジネスパーソンはかなり少ないのではないでしょうか?そう考えると多くの方に関係があると捉える事が出来ます。

弊社はPR・マーケティングコミュニケーションのコンサルティングを本業としていますが、お客様のプレゼンやリハーサルなども行い、いわゆる「メディアトレーニング」と呼ばれる、記者への対応の方法をお伝えする事も多くあります。

といっても、流暢に堂々とプレゼンする練習を行う訳ではありません。新製品やサービスを短時間でわかりやすく説明し、記者の方々に誤解無く正しく理解してもらうためのトレーニングを行うのです(いろいろな質問が出る事も多いので、想定問答集なども用意する事も多いです)。

そんなときによくお勧めしている書籍があります。

「マスコミ対応はもう怖くない!メディアトレーニングのすべて」

という本です。お値段も高く、入手しづらかったのですが、今年の2月にこの本の進化版とも言える本が出まして、こちらが超お勧めです。

「メディアトレーニングのプロが教える、誤解されない話し方、炎上しない答え方」

という本です。

1部は話し方の技術、2部は炎上しないための対策が書かれています。返答例なども豊富で、言い方も大事だなという事を再確認出来ます。

企業の広報担当者やPR会社の方の場合は自然に体得していたり、すでに学んでいたりという内容もある程度はあると思いますが、その能力が属人的で部下と共有出来ていなかったり、誰かに説明したりする時に、この本が一冊あるととても便利です。

IT系の著名な外資系企業の場合は、エグゼクティブはメディアトレーニングを受けており、受けていない人はマスコミに対応させないというところも多いと聞きます。

トレーニングまでは難しくても、本でエッセンスを学んで損はないと思います。

(オルタナティブブログ きょこコーリングからの転載です)

誤解されない話し方、炎上しない答え方
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