2012年12月28日3:40 PM

先日、大学生になったら絶対ディズニーランドの年間パスポートを買うと意気込んでいる長女が、「あたし、中学に入る前は何回ディズニーランドに行ったかなあ?」と言い出したので、「なんでそんなこと知りたいの?」と聞くと、「ブログに書く話題~」とかなんとか言うから、「ふん、生意気な」と思いながら、「じゃあ、おとーさんが日記で調べてやるよ」とやさしい父親をよそおいつつ、くだらない統計好きのわたしとしては喜び勇んで、去年までの15年分の日記を読み返したのでした。

日記といってもたいしたものではなくて、むかし勤めていた会社で配られていた、はっきりいって使えない手帳を日記代わりにして、毎日一言二言書いているエブリデイメモであります(今は5年ダイアリーを使用中)。ちょうど子どもが生まれたばかりでもあり、転職して広報の仕事を始めたばかりでもあり、環境の変化にあわせて、日々の出来事をちょこっと書き留めておこうと軽い気持ちではじめたものであります。

読み返してみると、(子どもの成長については心に留めておくことにして)、広報の仕事については、自分のこととはいえ(あるいは自分のことだからこそ)興味深いものがありました。

まず、いくつか記者発表や取材対応の失敗について書いてあったのですが、そのときは失敗ととらえていなくて、理不尽なこととして片付けていたことであります。今考えるとそれらの出来事は、多少は納得しづらいところはあるにせよ、全体としては自分にメディアの立場と企業の立場を考量する技量もしくは器量に欠けていただけ。あとから、それらの失敗を失敗と認めることができて、その後の仕事に生かせたけれど、失敗したときはまずそれを失敗と認めることによって質のいい仕事が繰り出せるのではないか、とあらためて反省。

もうひとつは、広報の仕事に確かな手ごたえを感じるようになるには、すいぶんと時間がかかったということです。1997年の元旦から書き始めたメモが8冊目になって時折、自分の仕事にやっと自信が持てたようなことが書いてあります。広報の仕事のやりがいやおもしろさは早くから感じていたのですが、自分の計画や戦略に沿って仕事を進めて結果を出す実感を得られるようになるにはそれなりの年数がかかりました。これはあくまでわたし個人の話ですけれど、企業が広報に取り組む姿勢と同様、個々の広報人も結果を急がず、長い目で根気よく取り組んでいく必要があるな、とあらためて思います。

「出来事とそこで経験した感情を書くことにより、私たちは過去を物語として編み、たとえそれがほろ苦いものであっても、成長の糧にすることができる」(大平秀樹名古屋大教授)

ついでにいうと、この時期は毎夜毎夜メディアの方々との懇親にいそしんでおりました。そして、飲むたびに二日酔いになって呻吟したさまが記録されています。今はこれを糧として、決して二日酔いを恐れることなく、積極果敢にドリンキングに取り組んでいるのであります。

ところで、冒頭のディズニーですが、上の娘が小学校卒業するまでに合計11回ディズニーに行っていました。だからといってなんということはないわけですが。その調査結果をもとにどんなブログを綴ったのかはわかりません。

よいお年を!

 

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