2012年11月14日10:28 AM

写真は、先日思わず撮影してしまった新宿の書店のビジネス本コーナーです。何年か前からマーケティングや広告と並んで、大きな書店では「広報」というカテゴリーができつつありましたが、ここはついに2段にわたっていました。

この中にはソーシャルメディアの本も少し混ざっていて、純粋にパブリックリレーションズの本だけではなかったのだけれど、いずれにしても10年、15年前では考えられないことです。わたしが広報の仕事を始めたときは、本屋に行くと広告のコーナーに2、3冊置いてある程度でした。広報の仕事も重要性が着実に理解されてきています。ありがたいことです。

本といえば、IT企業の広報として働いているときは、会社が推進する技術や製品に関する書籍をどう増やしていくか、ということもチャレンジングな課題のひとつでした。決して広報の力だけではないですが、たとえばプログラミング言語の書籍の棚のシェアが変化していくのを観測するのは、市場にその技術が普及していくのを体感することでありました。この、自分で感じること、が大事だと考えています。

書籍がどのくらい出ているかで、その分野のトレンドをおおざっぱにつかむことができます。書店にいってぶらぶらなんとなく本を眺めているだけで、広報活動に引っ掛ける話題だとか、時流・時勢のようなものも感じられます。流行っているときというのは終わりの始まりとも言いますが、とりあえずそんなことは気にしない。

広報は、白昼堂々と新聞や雑誌を読めるし、業務時間に本屋に行ってきまーすと堂々と言える、しあわせな職種であろうと思います(あくまで個人的な感覚です。くれぐれも会社の就業規則にはご注意ください)。ネット書店もとても便利だけれど、時間を作って書店に行って、1、2時間過ごすだけで、広報の仕事をパワーアップできるサムシングエルスが得られます。

 

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