2012年4月26日6:41 PM

前回から、企業や団体の広報活動における外部のパートナー会社とのパートナリングについて考えています。

よきパートナーを得て、より強い広報チームを作る。それには、作業分担ありきではなく、いかにゴールを共有して、社員・職員か外部の人間かにとらわれず、それぞれが自分のやるべきことをやれる協働メンバーを集めるかにかかっています。

では、どうやって本当の意味で協働できるパートナーを選定したらよいのか。

一般には、複数社によるコンペの形態でパートナー選定を行う場合が多いのではないでしょうか。コンペでは、企業や団体側から出された要望に答える形で各社がプレゼンをして、提案内容や体制、費用などを総合的に考慮して一社を選びます。

しかしわたしは、企業の広報として仕事をしているときからそうなんですが、提案型のプレゼンによる選考は、実は広報においての最適なパートナーを選ぶ最良の方法ではないんじゃないか、面接とかインタビューといった形式のほうが適切なんじゃないか、と考えることがあります。

広告やCM、イベントなどアイデアやデザインが大きな要素を占めるものであれば、提案型のプレゼン勝負は理にかなっていると思います。複数の提案からもっとも優れたアイデアやデザインを選ぶ。もともと、アイデアコンペとかデザインコンペとかいいますし。広報でも、特定の商品のブーム作りなどのプロジェクトには有効かもしれません。

一方で、経営基盤として考えた場合の広報活動は、長期的にコツコツ取り組むことで社会から信頼を得て、効果が期待できる業務です。だから、外部のパートナーとも信頼関係に基づいて、できる限り長い付き合いをしたい。広報活動におけるパートナー選びでは、チームの一員として機能するかどうかのポテンシャルを判断することが重要です。

つまり、社員を採用するときと同じです。中途採用で事業プランの提案といった選考方法も行われているのかもしれませんが、ほとんどの採用活動では、しっかりといろんな話をしてみて、この人なら力を出してくれそうだ、いっしょに働いてみたい、と思う人を選んでいるのではないでしょうか。

企業側には、いいパートナーかどうかは組んで動いてみないとわからないのが難しい、といった声もあるようです。だからこそ、表面的になりがちなプレゼンではなく、インタビューによる対話、その流れでディスカッションが展開されるような選考方法もありなんじゃないかと思うのです。用意周到にきれいに準備されたプレゼンよりも、議論することによって業界知識とか問題解決力とか様々な能力が計れると思うのですが、いかがでしょうか。

ところでぜんぜん関係ありませんが、きょう4月26日はよい風呂の日です。426の語呂合わせ。それにしても、テルマエ・ロマエ、おもしろい!家族ではまってます。でも、わたしにとってのよい風呂は、やっぱりハトヤです。でんわは4126です。

 

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