2011年5月9日12:18 PM

RCサクセションの「COVERS」をCDラックからひっぱりだして聴いている。反原発をうたった「ラヴ・ミー・テンダー」と「サマータイム・ブルース」などが収録されている1988年のアルバムである。発売中止さわぎからもう23年もたったんですね。

福島第一原発の事故もあって、この曲がラジオでたくさんリクエストされているという。「ラヴ・ミー・テンダー」は「何 言ってんだー」である。ワンダフルな訳詞である (ほかにキヨシローのかえうたでは、ビートルズの「HELP!」の「HELP! あ、兄さん、ばあさん」がすきである)。

「ラヴ・ミー・テンダー」の後半、キヨシローの歌声とともにこどもたちのバッキングボーカルがはいる。被災地のさけびにもきこえる。いま、キヨシローが生きていたら、どんな歌をうたうのだろう。

さて、いささか強引かもしれないけど、ラヴ・ミー・テンダーで連想した。この連休中に読み返した高杉良著「広報室沈黙す」で出てくる広報の権化、日本モータース東京広報部長の江藤さんは、かつて宣伝はバイ・ミー、広報はラブ・ミーだといわれたが、これからはラブ・ユーだ。ラブ・ユー活動をしてはじめて消費者からラブ・ミーといってもらえるのじゃよ、というようなことをおっしゃっている(注:実際の科白ではありません)。

先の選挙でも都民、市民、区民に「愛してくれ」と一方的に言ってた人ばかりで、「愛してます」といった人はいなかったなあ。

そういえば、いつもキヨシローは「愛してまーす!」とやさしい声でラヴソングをうたっていたよ。

もっとラヴソングをうたおうぜ、ベイビー。

 

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