2011年3月17日10:09 AM

英国人哲学者バートランド・ラッセルの「自由人の十戒 (A Liberal Decalogue)」。

数年前、当時の上司から、広報マンの心得ともいえるんじゃないか、といって教えてもらったのがきっかけで、今でもたまに見直して自らの行動指針にしている。

今回、あらためて読み返してみた。

以下、日本語訳を「バートランド・ラッセルのポータルサイト」の「自由人の十戒」より引用する。

http://russell.cool.ne.jp/beginner/JYUKKAI.HTM

一、何事も絶対に確実だと思い込んではいけない。

二、何事も証拠を隠してまで、物事をはこぶ価値があると考えてはいけない。なぜなら、そういった証拠は必ず明るみに出るものだからだ。

三、成功を確信しても、考え続けることを決してやめてはいけない。

四、反対意見には(家族の反対でも)、議論で説得し、権威で勝とうとしてはいけない。権威を使っての勝利は、真の勝利ではなく、単なる幻にすぎないからである。

五、他人の権威を尊重するには及ばない。なぜなら、それが尊敬に値しない権威であると露見するのが普通だからである。

六、有害と思う意見を力で抑圧してはいけない。なぜなら、もし力で抑えれば、それらの意見は同じように君を抑圧するからである。

七、自分の意見が普通と違うものであっても恐れてはならない。なぜなら、現在当り前と思われている意見はいずれも当初は並外れていたからである。

八、嫌々ながら賛成するよりも、良く分別を働かせて異議を唱える方が良い。なぜなら、もしあなたがあるがままに知性に価値を認めるならば、後者の方がより深い同意を意味するからである。

九、たとえ真実が不都合なものであったとしても、どこまでも良心的に真実に忠実であるべきである。なぜなら、もしあなたが本当のことをかくそうとすると、もっと都合が悪いことになるからである。

十、愚者の楽園に集まる人々の幸福を羨ましがるな。それを幸せだと考えるのは愚か者だけだからである。

広報に携わる人間だけでなく、すべての社会人、すべての経営者、そしてすべての政治家が肝に銘じる言葉ではないかと思うのであります。

 

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