2010年9月14日8:00 AM

今回、こちらのサイトでもブログを開始することにしました。今まで散漫に他のブログや記事、メルマガなどで公開してきた広報関連の情報をこちらに集約できたらと思っています。よろしくお願いします。

最近Twitterやfacebookなどソーシャルメディアが注目を集め、これらを活用した広報活動も大きく注目されています。

従来型のメディアを利用せず、ネットの力で直接ステークホルダーに情報を届けるという言い方もされていますが、実は直接届けているのではなく、ネットの中ですでに力を持っている「ネットエディター」(とりあえず、良い言葉が見つからなかったので、こう書いてみました。後で変える可能性大ですが)に情報を届けるということなのかなと思っています。

以下、私の考えるネットエディターのイメージです。

  • Twitterの場合、すでに数千、数万のフォロワーを抱えています。単に双方向フォローで増やしたフォロワーではなく、「ちゃんと読んでいる」フォロワーが多いことも特徴。
  • facebookでも数百、数千の友達やファンを抱えています。
  • 独自の視点で、世の中の出来事やニュース、意見を発信しており、筋が通っています。多くの場合いくつかの特定分野をWatchしています。
  • ブロガーのように長く意見を書く場合もあれば、Twitterを使って短く発信する場合も。
  • 内容がしっかりしているので、Twitterで何度もリツイートされたり、ブログで取り上げられたりと、情報が広まる「基」になります

つまり、彼らは「自らの視点で情報を選択・編集・発信」している、「きちんとした目を持った」「個人編集者」なのですよね。

ネットエディター。その力は従来メディアと比べるとまだ小さいかもしれませんが、ニッチな分野においてはすでに大きな力を持ち始めています。読み手としては、ネット上にあふれる情報全てを読むことはできませんので、「まともな人」が「フィルタリング」「編集」を行ったものを読みに行くのです。好きな本・雑誌・新聞を買って読むイメージで、特定個人のTwitterをフォローして読んだりするわけです。

気をつけたいのは、単なる「ブロガー」「Twitterユーザー」との混同です。発信作業は誰でもできる状態になっているので、「個人編集者」自身はたくさんいます。そこから「ホンモノ」に出会っていく必要もあるわけです。(余談ですが、最近使われない言葉かもしれませんが、PJ:パブリックジャーナリストとも違うように思います)

この新たな編集者に対しての情報提供をすでに始めている広報担当者やPR会社もいれば、従来型メディアのほうをずっと向いている広報担当者もいるように思います。ひょっとしたら、これが大きな格差を生む可能性を持っているかも知れません。

今日はネット上で起きていることについて考えたことを書きましたが、今後も、広報の現場での出来事や、ネットでの出来事も含め、感じたこと、思ったことをいろいろと書き、また皆様と一緒に考えていければと思います。

どうぞ、宜しくお願いいたします。

 

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1件のコメント

  1. ToshikoYammaoto says:

    加藤さん、田中さん、池田さん
    ご無沙汰しております。
    なかなか興味あるサイトをオープンされましたね。
    これからの活動を楽しみにしています。